食中毒について

みなさん こんにちは。

暑い日が続いていますがみなさん、いかがお過ごしでしょうか?

もうすぐ6月で、梅雨の季節となりますが、今からの季節で注意が必要なのは『食中毒』です。今回はエービーシー訪問看護ステーション看護師の竹村さんに講師となっていただき勉強会を開催いたしましたので、その模様を投稿します。

 

毎年8月は厚生労働省によって「食品衛生月間」に定められているように、夏場(6月~9月)は、細菌が原因となる食中毒が多く発生しているそうです。

●夏場に食中毒が増える理由

高温多湿な環境 → 細菌の多くは室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間の体温ぐらいで増殖のスピードが最も速くなります。

抵抗力の低下 → 夏バテなどで水分を大量に摂取すると胃酸が薄まったり、胃薬によって胃酸の分泌が抑えられていると、十分に殺菌されないことがある。

●食中毒の原因

主な原因は「細菌」と「ウイルス」です。さらに細菌が原因となる食中毒は大きく「感染型」と「毒素型」に分けられます。

・細菌性「感染型型食中毒」

食品中の細菌が食べることで体内に入り、腸の中で増殖し、食中毒を起こします。

(主な細菌 サルモネラ菌・腸管出血性大腸菌O-157 等)

・細菌性「感染型食中毒」

食品中で増殖した細菌から発生する毒素を食べることによって食中毒を起こします。

(主な細菌 黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌 等)

・ウイルス性食中毒

ウイルスが原因となる食中毒です。

(主なウイルス ノロウイルス・A型肝炎ウイルス 等)

細菌やウイルスの種類によって潜伏期間、症状などが変わりますが、主な症状としては腹痛・嘔吐・下痢・発熱・倦怠感 などがみられます。

この時期、注意が必要なのは嘔吐・下痢による「脱水症」です。下痢や嘔吐により体内から急速に水分が失われると脱水症になり、危険な状態になることもあります。

そこでお勧めしたいのは、前回の投稿でもご紹介した経口補水液です。

rps20160526_123855_561少し飲みにくいかもしれませんが、脱水症にはおすすめです。

自宅でも経口補水液を作ることができますので、参考にしてください。

水:500ml(一度沸騰して冷ましたものが理想)

食塩:小さじ1/2杯(1.5~2.5g)

砂糖:小さじ3杯 または大さじ1杯(7~9g)

以上を空のペットボトルなどの容器に入れ、よくかき混ぜるだけ。

さらにレモンを少々加えると、カリウムの補充と味付けにもなります。

●食中毒の予防と対策

①基本は手洗い

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手にはさまざまな雑菌がついています。食中毒の原因菌が食べ物につかないように注意しましょう。

上記の資料は衛生的な手洗いの仕方です。ぜひ参考にしてみてくださいね 。

次に調理方法や食材の保存の仕方をしるした資料です。

rps20160527_155719_292どれも注意したいことばかりです。これもぜひ参考にしてください。

特に注意したいことは調理の仕方で食材を十分に加熱するということ!!食材の中心部分の温度が75℃以上で1分間以上加熱することが理想とされています。

 

●食中毒かな?と思ったら・・・

まずは水分をしっかりと取り原因物質をできるだけ早く体外に出してしまうことが大切です。そして、自分では判断せず、まずは医師に相談しましょう。

●食中毒の予防3原則

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家庭内でも食中毒は発生します。食中毒にかからないように、日頃から体調を整えてじめじめした梅雨の時期を、暑い夏を乗り切りましょう。

 

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